2022年はエネルギー株やバリューや、ダウの犬と言われる高配当と言われるような銘柄群が他のアセットクラスに対して相対的に良いパフォーマンスの年になりました。一方で、米国債やその前まで素晴らしいパフォーマンスで誰もが成長を疑わなかったハイテク・SaaS銘柄は見るも無残な成績となってしまいました。そのような、”一寸先は闇”のマーケット・株式市場において、2023年はどのような銘柄・セクター・アセットクラスが注目されるのでしょうか?すこし、その可能性を検討してみたいと思います。
2022年の振り返り
2022年は以下のような記事を書き、グロース・バリューの傾向に大きな変化があったことを紹介しました。
また、年初を100とした場合の2022年のアセット毎の値動きは以下のようになりました。
2022年は前半に石油関係とコモディティ(ゴールド)を持っていたかどうかで結果が分かれましたね。2021年はテスラとモデルナを持っていれば安泰だった事の揺り戻しのような展開でした。
酷いというか見るに堪えないのはアーク(ARKK)やビットコイン関係ですね。ARKKはこうなる宿命かとは思っていましたが、思っている以上に下げていますね。短期・中期・長期債券ETFも下げて、SOXも良いところなし、、、といった感じです。
2023年はどうなのか?
いくつか、2023年に向けて”変化の兆し”もデータで確認できます。
国別のデータ:
2023/01/06時点でのデータは以下のようになっています。
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多くの国が密集しているので、国名が見えにくいですが、アメリカを青い線、ナイジェリアをオレンジの線で表示しています。見てわかるように多くの国が直近6カ月でアメリカより高いパフォーマンスを示していることが分かります。実際の数字での上位と下位の口はこちらのなります。
国別ETF上昇率ランキング
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国別ETF下落率ランキング
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これらのデータはこちらの記事で取り上げています。
米国株よりも全世界の方に注目している投資家は他にもいるようです。
上記のTweetのように約5年間の米国株式への資金選好のトレンドに変化の兆しが表れてきていることはETFのパフォーマンス比較でも確認できます。
ただ、米国株以外の市場は米国株から流出した資金を受け入れられるほどの流動性を持っていないものもあると思われるので、資金流入時には急激に上昇、資金流出時には急激に下落する可能性があることには注意する必要があると思われます。
実際にもっと長期で見て見ると2013年からの資金の値動きに変化が出てきたと見ることもできかもしれません。
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アセットクラス別のデータ:
2023/01/06での18銘柄のETFのリターンは以下のようになり、BRICsに注目すると以下のようになります。
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また、米国債ETFの値動きは以下のようになります。
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米国債のイールドカーブ(債券の利回り・金利と償還期間との相関性を示したグラフ)や利回りの推移は以下のようなります。
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株式でリスクをとってキャプタルゲインを狙うことが多いですが、現在の米国債利回りではインカムゲインで4%程度の利回りを2年までの単位で狙えることが分かります。その場合、景気後退の可能性があるなか株式であえてリスクをとるのか、、という選択肢も当然出てくるものと思われます。
自分の結論
4%程度のリターンとリスクを取りたくない投資家は米国債に向かうと思いますし、それ以上のパフォーマンスを目指す投資家は全世界株式で資金を動かしている兆候が見て取れます。
この傾向がどの位の期間、どの位の値幅でおこるかは分かりませんが、注目して見たいと思います。
なお、ここでは取り上げませんでしたが、半導体関係にも注目はしています。
データの参照について
最新のデータはこちらで毎日自動でデータ取得・更新しています。
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