金(ゴールド)価格と実質金利の関係をデータで確認し、今後の動向の予想、もしくは予測できないでしょうか。 金(ゴールド) への投資をしている人は必見、必須の事項ではないでしょうか。
2022年2月14日追記
Federal Reserveの経済指標データからゴールドの日足のデータが2022年1月末で削除されたようです。
より信頼できるデータと思って使っていただけにこのような結果は残念です。
つきましては以下の検証・分析は他のデータソースを使うことになるので、今現在は再現できません。
ご了解いただければと思います。
2022年2月14日追記おわり
本記事の目的
以下のようなツイートを見かけました。
非常に強い逆相関があるように思えます。
また、こちらのサイトでも 金(ゴールド)価格と実質金利の関係 について言及があります。
詳細はブログを読んでいただくとして、データをまずは確認して、自分で今後の展開などを予測の材料としてみたいと思います。
データの取得
今回のデータはセントルイス連銀のサイトから
https://fred.stlouisfed.org/
Gold Fixing Price 10:30 A.M. (London time)
Market Yield on U.S. Treasury Securities at 10-Year Constant Maturity
でプロットされているようです。
それぞれのコードは
GOLDAMGBD228NLBM : GOLD
DFII10 : Market Yield on U.S. Treasury Securities at 10-Year Constant Maturity
を利用します。
WEBサービスでの関係性のチェック
まずはセントルイス連銀のサイトで確認してみます。
https://fred.stlouisfed.org/series/GOLDAMGBD228NLBM#0
ロンドン時間での 金(ゴールド)価格 となります。これに実質金利をまずは右軸プロットで載せていきます。
まずは、EDIT GRAPHを選択します。
新規に入力エリアが右側から出てくるので、真ん中のタブ「ADD LINE」を選び、実質金利のコード DFII10を入力します。
次に右側のタブ「FORMAT」でLINE2 : Market Yieldの軸を右側 Right に変更します。
なかなか見事な逆相関なグラフが出てきます。
実質金利が下がると 金(ゴールド)価格 があがり、実質金利があがると、 金(ゴールド)価格 が下がるように見えます。
ただ2004年あたりはちょっと微妙なようにも見えます。実質金利のデータのある2003年から見ると以下のようになるようです。
2006年あたりはちょっと微妙なようにも思えますが、ここは見なかったことにしましょう。爆 中国や新興国株価が爆上げしていた中で、新興国の裕福になった人々が 金(ゴールド) を買い漁っていた、というような記憶もあります。
その時期、三菱マテリアルも”中国黄金投資”などされていたようです。
ただ、最近は金利の上昇が何かと話題になることも多いです。
そういった中で、2013年あたりの金利が上昇したような動きが今後見られるのか、それとも2006年あたりのような動きになるのか、気になるところではあります。
Pythonによる分析
基本的には以下のコードを利用しながら行います。
今回も以前同様使用するツールはGoogle Colaboratoryのpythonを使います。無料で、簡単に行うことができます。Google Colaboratoryについては以前書いた記事をご参照いただければと思います。
実際のコードとやっていること
コードは以下の通りです。
import pandas_datareader.data as web
import datetime
import matplotlib.pyplot as plt
import pandas as pd
import numpy as np
# 可視化のためのセットです。
import matplotlib.pyplot as plt
import seaborn as sns
sns.set_style('whitegrid')
%matplotlib inline
#import statsmodels.api as sm
import matplotlib.dates as mdates
import warnings
warnings.filterwarnings('ignore')
start_D = datetime.datetime(1990, 1, 1)
end_D = datetime.datetime.today()
df1 = web.DataReader([
"GOLDAMGBD228NLBM", #Gold Fixing Price 10:30 A.M. (London time)
"DFII10", #Market Yield on U.S. Treasury Securities at 10-Year Constant Maturity, Inflation-Indexed
], "fred", start_D, end_D)
#print(stock.describe)
#print(type(stock.index))
#print(stock.head())
display(df1.head(2).append(df1.tail(3)))
display(type(df1))
sns.jointplot('DFII10',"GOLDAMGBD228NLBM",df1["2006-12-30":],kind='reg')
「高卒非正規が株式投資でアーリーリタイアを目指す」さんと同じグラフが得られたのではないでしょうか。
金利の動向には目が離せない状況になっていると思いますので、このシリーズもう少し続けてみたいと思います。
コメント