「ダウの犬」戦略とは配当を狙いながら株価の上昇も狙い、さらにピッカピカの誰もが知る大企業に投資というまさに、いいところ取りの投資手法です。
8月はそういった「ダウの犬」戦略を行う投資家、さらに言えばダウ平均株価に関心を持っている人にとっては大事な月です。なぜなら、8月は大きめの配当が入ってくる月だからです。以下に、どの銘柄(What)が、どのくらいの配当利回り(How)で、いつ(When)、振り込まれる予定なのか、過去はどうだったのか、確認します。
2024/07/07時点での追記
2024年上半期のダウの犬のパフォーマンスとなります。
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2023/12/31時点での追記
2023年のダウの犬のパフォーマンスを示しておきます。
ダウの犬は9.7%、ダウ工業指数は14.4%だったようです
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配当利回りと2023年の年初来のリターンのクロスプロットは以下のようになります。今年は半導体が強かったこともあり、インテル(INTC)を持っていたかどうかで結果が大きく変わっていそうです。
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来年2024年の10銘柄は
Walgreens Boots Alliance (WBA)
Verizon Communications (VZ)
3M Company (MMM)
Dow Inc. (DOW)
International Business Machines (IBM)
Chevron Corporation (CVX)
Amgen Inc. (AMGN)
Coca-Cola (KO)
Cisco Systems (CSCO)
Johnson & Johnson (JNJ)
となるようです。2024年の動向も気になりますね。
2022/08/01時点でのIB証券での配当日、配当額予想です。
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元記事は自分が 2019/06/30 noteに書いた記事 や2019/08/04 noteに書いた記事をまとめたものになります。
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2022/03/24追記
Google Spread Sheet、 Google データポータル、Yahoo Financeのデータを使って2021/12/31時点ので配当利回りと現在の年初来のリターンを表示するものを作りました。
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また、2022/03/22についての他のサイトも紹介しておきます。
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2022/03/23時点でダウの犬は2.4%のパフォーマンスで、ダウ指数自体は-5.4%のようですね。
まず最初に「ダウの犬」戦略を紹介します。
「ダウの犬」戦略
「ダウの犬」戦略とは
配当を狙い ながら
株価の上昇も狙い さらに
ピッカピカの誰もが知る大企業に投資
というまさに、いいところ取りの投資手法ですが、
配当金だけで、生活できたら、、なんて株式投資していれば誰でも思うことではないでしょうか。高配当銘柄に投資することでインデックスを上回るリターンを目指す投資スタイルの2019年の上半期の成績を確認してみたいと思います。
12月31日(最終営業日)にダウ(工業株30種平均)を構成する30銘柄のうち「配当利回りの高い10銘柄」を購入し、翌年の12月31日に「その時点」で配当利回りの高い10銘柄に入れ替えるという戦略です。
NYダウを構成している銘柄の中でも配当利回りの高い銘柄を購入するということは、ダウ構成銘柄という世界を代表する超優良企業であることから倒産リスクが比較的小さい銘柄の中で、さらに一時的に株価のパフォーマンスが落ちて配当利回りが高くなっている銘柄に投資するということになります。
利益の源泉として、「超優良企業」「高配当」「割安」を狙うということになります。
「ダウの犬戦略」は、高配当を享受しながら値上がりも期待できる一石二鳥のポートフォリオとして人気がありますが、今年のここまでの成績はどうなんでしょうか。
今年2019年の銘柄は以下のようになります。誰もが一度は聞いたことのような大企業です。
IBM : International Business Machines Corporation
XOM : Exxon Mobil Corporation
VZ : Verizon Communications Inc.
CVX : Chevron Corporation
PFE : Pfizer Inc.
KO : Coca-Cola Company
JPM : JP Morgan Chase & Co.
PG : Procter & Gamble Company
CSCO : Cisco Systems Inc.
MRK : Merck & Company Inc.
今年2019年の成績は?
データソースとしては以下をご紹介します。(2019/12/18時点での成績です。)
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今年2021年のダウの犬戦略(Dogs of the Dow)の戦略の成績はこちらになります。
2019/12/12時点での成績はこちらになります。
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それぞれの数字だけでは分かりにくいですが、まあ、なんとなく利益出ていそうというの分かります。もう一つのサイトで全体としてどうなっているか確認します。
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配当分は入ってないとのことですが、2019年のダウの犬戦略 は 14.2%の利益だと出ています。ダウ指数自体は20%の上昇だったようですから少し物足りないと思われる方もいるかもしれませんね。それでも十分なパフォーマンスだとは思いますが、人間は欲深いものです。汗
では、日々の値動きはどうだったのでしょうか。後から見れば「*%上昇!」というのは簡単でも実際の下落の恐怖にに耐えられず、継続できないというのはよくある話です。下落幅が小さいほうが継続はしやすいです。
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比較対象として、
SPY : S&P500のETF と
SPYD : 配当利回りの高いETF
を載せておきます。また、データは配当込みのデータになります。
結果だけ見ると「同じ金額でSPYだけ買っておいてもよかった?」ですが、まあ、結果論ですし、人それぞれ思うことはあると思います。
ちなみに昨年2018年の日々の値動きはこうなります。銘柄も若干違います。
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なんでも完璧な戦略はありません。複数の戦略のうちの一つとなる候補として見ていただければと思います。
---2021/08/20 追記
ちなみに2021/08/19時点では以下のような成績のようです。
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データは上記 https://www.dogsofthedow.com/ddogytd.htm より。
---2021/08/20 追記
ダウ30銘柄の配当予想(配当日、金額、利回り) は? (2021年版)
2021/08/03時点のIB証券でのダウ30銘柄の配当予想(配当日、金額、利回り)は以下のようになります。
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以下は以前書いた記事になります。
8月に配当落ちを迎える銘柄(2019年版)
インタラクティブ・ブローカーズ証券(IB証券)の画面でみると、今月配当落ちを迎える銘柄はかなり多いですね。
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配当利回りもXOM エクソンモービルの5%近いものも目につきます。
8月は多い月ですので、要チェックです。
配当額の実際
ちなみに、くりっく365でも配当相当額ということで、確認できますが、金利相当額をとられるので、以前の金利が無かったころに比べて相当苦しいです。
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この表だけ見ると配当もらえて、ダウの上昇も狙えるのか、、と思うのですが、支払いの金利と配当相当額の近年の推移をみると少し考えが変わります。
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金利の支払いが配当を上回るようになったので、魅力が半減です。
ただ、2月、5月、8月、11月は配当金額が多いので、配当重視の方は要注目です。
他の月はどうなのか?9月
2019年9月分を追記しておきます。
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他の月はどうなのか?11月
11月分をのせておきます。記事でも書きましたが、11月は多いですね。
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2019年7月時点での成績
記事を書いた時点での日々等ウェイトと仮定した時の単純なパーセンテージ累計の結果は以下のようになります。(実際とは少し異なります)
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単純な価格ベースでのポートフォリオとくらべ、成績は配当分だけかさ上げされています。また、S&P500に連動するETFにはパフォーマンス的には劣っていますが、5月の下落の”頑強さ”を考えてのパフォーマンスはなかなか素晴らしいものではないでしょうか。
なにより、ダウ30に採用されている”ぴかぴか”の銘柄群ですし、持っていても安心感がありますね、、”アメリカを持っている”そんな気分にさせてくれます。
上記のサイトには昨年や、それ以前の成績も出ていますので、配当好きな人には興味深い内容なのではないでしょうか。10年の平均は
ダウ:8.96%
ダウの犬:10.24%
ダウに対するアウトパフォーム : 1.27%
だそうです。興味持たれた方は、是非、自分でも確認してみてください。
追記:今後の30銘柄の配当予定日を載せておきます。日程は変わるかもしれませんので、ご自身で最終確認をしてください。
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追記:2021/12/31
2021年のダウの犬の結果
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上記以外にもS&P500の犬、ナスダック100の犬など、利回りに注目した銘柄選択、年間保有の結果が出ています。
2022年のダウの犬銘柄はこちら。
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投資やIB証券に関する記事はこちら
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