株価指数は多くの人が見ていると思いますが、それ以外の資産クラスやETFなどで投資できる銘柄はどうなっているの?年末、来年はどうなるの?という部分での現状確認をしてみたいと思います。
この記事を書こうと思った理由
水晶玉で株価予測をするタイプの人間ではないのですが、ある程度の見込みや方向性は持っておいた方が良いという事で、将来10月中旬ではこうでした、という確認ポイントになるような記事を残していた方がいいと思いました。
米国株指数(ダウ、ナスダック、S&P500)
6月の安値がしばらくは底値となっていましたが、あっさり9月末に安値を更新して、悲観的な見方が広がりましたが、一旦は落ち着いてきています。売る方はQT量的引き締め・景気の悪化に対して粛々と持ち高を減らすような感じで、、逆に買う方は年初来からの下落率30%前後でそれは織り込み済み・下げたら買いという見方など、買う方も売る方もパニックという感じではないようです。
また、需給以外の要因として、最近になって半導体の在庫の多さもニュースで耳にすることも多いですし、逆に米国の中間選挙を控え株高にもっていきたい当局という見方もあるようです。ウクライナへのロシアの侵攻からくるインフレや不安定要素もありますが、季節性・大統領選挙のアノマリーなどからの上昇の可能性を指摘する人もTwitterでは多いようです。
実際どうなのか、以前書いた記事もありますので、興味ある方は参考にしてみてください。
先行きについては、はっきり言ってよくわかりません。チャート的な観点から言えば、上目線(株価上昇目線)で見るなら、8月高値程度まで戻ったのち、一旦下落して、チャート的には逆三尊的な形状になるのでしょうし、下目線(株価下落)で見るなら、上記赤の移動平均などで、上昇が抑えられ、安値を更新していくことになるといったところでしょうか。上がるなら最低でも赤の移動平均線を超えてくるか、前回高値を更新するでしょうし、下落ならトレンドに変化がないことを確認、という事でしょうか。当たらない予測よりは観察して、現状に添った建玉操作をするだけかと思います。
レバレッジ型投信がブームになったこともあったり、インデックス積み立ても目に見えて損益がプラスにならないとどうしても”人気”が出ないように感じます。”ブーム”で投資はするものではないので、多数派の逆を行くという意味では、始めるには良い環境かもしれません。
VIX,米国債、米国債ETF
VIXは30は超えましたが、40まで吹き上げるという事にななっていません。クレディ・スイスなど金融システム懸念という2008年の記憶をよみがえらせるような不安定さはありますが、今回はそこまでいかないのでは、、というのが多数のコンセンサスのように感じています。外れるかもしれませんが。。それよりはロンドンの方ですかね。いつでも悪いことは最悪な状況下でおこるものです。油断しないようにしたいものです。
債券、債券ETFは8月から一方向的な値動きです。なんだかんだ、これを見るとジャクソンホールから、、ということでいいのだと思います。残存6カ月の既発債を買えば4%取れるとなると、無理して株式で上げ下げのリスクをとる必要もないかな、、という考えも分からなくはないです。
一年前にはありえなかったある意味”市場の歪み”ですね。これについては、以下の記事でメモとして残しています。
ビットコイン、ゴールド、原油
どれもこれも弱い(価格下落)です。米国株指数が下落する時こそ、上昇しろ!といいたいところですが、米国のインフレを抑える、量的引き締めの前では、そういう事でもないようです。ただ、隣国に侵略するとか以前では想像しえなかったことも起こる中で、景気後退による原油の需要減などありますが、現物を持っている強さ、、などは今後も注目されるかもしれません。
Reit,ハイイールド、小麦
リートは前述の米国債の利回り上昇の影響か、9月から酷い下落でした。リートの資金調達の金利の上昇の影響、同じリスクなら米国債で、、というのも理解できます。社債も不穏ではありますが、炭鉱のカナリヤこと、ハイイールドはまだ”壊れていない”ように感じます。小麦は今年の手当てはついたようで一時的な上昇からは落ち着いてきています。ウクライナでの作付けには地雷の除去やそもそも作付け可能なのか、、など、今後の展開は気になるところです。
半導体指数、リチウムETF、ロボットETF
ハイテク関係もダメですね。半導体はコロナ、戦争で足りないと言っていたはずなのに今になってみたら注文が二重に入ってましたとか、やめてください、そんな罰ゲームといった様相です。リチウムは8月ぐらいはもしかして、、という気配でしたが、iPhone14の売れ行きを見る限り、これも期待薄な気がします。ロボット系も不景気になると人の方が相対的に安くなるためか、あまり機械化・ロボット化が進んでないのかもしれません。
軍需ETF,ARKK,中国インターネットETF
ウクライナが世界の兵器見本市になってきつつある割にはと言ってはいけないのでしょうね。キャシー・ウッドさんのところは以前このような記事を書いています。興味ある方は見てみてください。
中国インターネットETFはレバレッジ2倍ですが、最高値が2021年の1100あたりですから、、現在の価格は?!-94%程度!!という感じです。ETFといえども持てば戻るという発想自体が危険ですね。気を付けてください。
また、何か思う事があれば追記するかもしれません。
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